悪貨は良貨を駆逐する---コロナ騒動におけるマスコミの報道

こんにちは、合同会社たいがの小西です。
「コロナ騒動」で経済的な痛手を被っている中小企業の皆さまは本当に、本当に大変かと存じます。もちろん、弊社もそうですが。

弊社は、ITコンサルティングの会社ですのでできることは限られていますが、少しでも皆様のお役に立ちたい思いから、無料ご相談をさせて頂きます。

ビジネス一般のご相談、或いはリモートワーク導入などのご相談がありましたら、是非ともご相談ください。
必要に応じ、ご訪問、或いはリモート会議などを使って、ご相談に対応させて頂きます。

コロナ騒動は政府・マスコミによる「失政」である

まず、今回のコロナ騒動は、私は"政府・マスコミによる「明らかな失政」"と考えています。まあ、致命的な失政ですね。
もう、完全に説明責任を果たしていませんから。

これで、リーマンショックのような破綻が始まれば、「失政による人災」になります。本当に残念なことに、その人災が始まりつつありますが・・・

「マスコミは政府じゃない」なんて建前は、もうやめましょう。マスコミが政治の方向を決める前提となる世論形成に、今でも大きな力を持っていることは明らかですから。
→日本が太平洋戦争に突入したのも、今回のようなマスコミによる煽り報道が一因でした。そう考えると「今も昔と全く変わっていない」と暗然たる気持ちにさせられます。

(ひところ「Webの発展に伴い、大手マスコミの力は弱体化し、本当に自由な言論空間ができる」なんて言われてましたが、それが全くの幻想であることが、今回でも明らかになりましたね。
結局は、まずは「声の大きい」マスコミの報道がきっかけとなり、それにTwitterなりブログ等々のWeb空間が「反応」<この言葉自体が、リアクティブ・受動的 であることの証左です>しているという流れでしかありませんから。)

ですので、私のように
「コロナ?そんなの、少なくとも今の日本では、インフルエンザなんかに比べたら、患者数も死者数もケタが違うじゃん。なんで、そんなに大騒ぎするの?」
なんて考えているヤツは明らかに「非国民」です(苦笑)。

→ちなみに戦争の時、この「非国民」というレッテル貼りを形成したのも、マスコミの力によるものです。

何故、非国民である私が「失政」と考えるかと言うと、「なんで、そんなに大騒ぎするの?」という素朴な問いに対し論理的・科学的な説明することなく、ただただ「危険」ということだけで非常事態宣言まで出したことです。
(「アベノマスク」に至っては、笑止というほか、ありません)

→国民すべてに対し"自粛による経済的損失、更には破綻の覚悟を要請する"には、あまりにも、あまりにも、説明不足です。
「国民を納得させる、きちんとした説明」こそが民主主義の根幹ではないでしょうか?
少なくとも私においては、安倍首相の説明を聞いて、現在が「非常事態」で「破綻を覚悟しろよ」に該当するという腹落ちができません。

また、東京都の小池知事に至っては「ロックダウン」だの「オーバーシュート」だの、訳わからん言葉だけ踊って、「何言ってんだ、この人???」という感じで、呆れてものも言えません。アニメかなんかの見過ぎ?
(そもそも英語圏で、感染拡大のことを「overshoot」なんて単語で表現するのは一般的なんですかね?・・・)

悪貨は良貨を駆逐する

何故私が「非常事態宣言」に対し腹落ちできないかというと、非常に単純な理由です。それは
「判断するには、あまりに情報が偏っている、説明が足りていない」
からです。もちろん、ここには「そこまで要求するなら、補償も考えろ!」も含みます。

→当たり前ですよね、だって、今、「オレは安倍の説明に納得できねーから、店を開く!」なんてやれば、それこそ、SNSなんかで、「あの店、何考えてるんだ???」なんて吹聴されバッシングされますから。

経営でも、ある物事を「判断=決定」するために、皆様は各方面から必死で情報を収集されますよね。その際、ポジティブな情報=例えば、今後、業界の景気は上向く、を示すデータだけでなく、ネガティブな情報=景気は下向くを示唆するデータ などの情報も収集したうえで、どうするかを最終的にジャッジするはずです。コンサルタントなどは、お客さまの意思決定支援のために、4PSWOTなどのフレームワークを使い分析を行いますが、これも、偏った情報だけでご自身の企業の行く末を判断しないためです。

一般の消費者の方もそうです。Webで買い物するときに、アマゾンやら、価格コムの口コミ評価を見て、何を選ぶか判断します。自分のなけなしのお金をリスクに晒して。
→昨今は口コミもステルスマーケティングで全く信用できませんから、★5つの評価だけではなく、★1つの評価も見て、それでも納得しなければ、他のサイトを見て、色々時間をかけて検討し判断することくらいは、極めて当たり前の行為です。

さて、こうした「めちゃくちゃ当たり前の行為」から考えると、今回の非常事態宣言という「判断」行為は、企業を経営する皆様だけでなく、モノを買おうとする一般消費者の方が常日頃、ギリギリの中で行っている「判断」のレベルに至っているのでしょうか?

「今日はどこどこでXX人が感染しました」とか「感染者数は累積でXXX人になりました」みたいなネガティブな情報ばかりで(だいたい「累積」なんだから減りようがない)、ポジティブ側の情報=例.治癒した感染者の数や症状が軽い人の割合などの情報は、ほとんど聞いたことがありません。「感染者=死亡者」では、ないはずなのに。

それに、経営判断する際には、いろんな「比較」をしますよね。業界比や前年比などなど。
私はウイルス学者ではありませんが、今回のコロナであれば、インフルエンザや、同種のウイルスであるSARS、MERSと流行曲線や感染率、致死率などの点で比較するのは、極めて健全な行為と考えます。

「未知のものだから、インフルエンザと比較しても仕方がない」なんていう言葉を聞くことがありますが、じゃあ、逆にお伺いしたいです。
「では、今のウイルスが危険であると、何を根拠に言っているのですか?」と。

あるものが未知であろうと既知であろうと「リスクが高い」と判断するのは、暗黙的にも他との比較でしか言えません。
だって「リスクが高い」という言葉に含意されているのは「XXXに比べてリスクが高い」でしかないのですから。

しかも、経営者の皆様の「判断」にせよ、一般消費者の方の「判断」にせよ、そこには未知のものがあるわけです。
たとえば、ある中小企業が、今まで使ったことがないITツールを導入することや、一般消費者が自分が今まで所有したことのないモノを購入するのも
「未知のもの」ということでは一緒です。だからこそ比較し、類推し考える-----そもそも、人間、というより人類が今ここに至っているのは、
常に「未知のもの」とのインタラクションによる訳で、そのために比較、類推し考える能力を持ったわけですからね。


私たちは神様ではないのですから「比較」でしか判断できないわけです。
で・・・その「比較」の情報が偏ったものであれば、当然、それは「正しくない情報に基づく比較による判断」になります。

さて、表題の「悪貨は良貨を駆逐する」とは、経済学者のグレシャムが言った言葉で、これは
貨幣の額面価値と実質価値に乖離が生じた場合、より実質価値の高い貨幣が流通過程から駆逐され、より実質価値の低い貨幣が流通する
(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%A0%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%89%87)
という、よく知られた法則です。

これは貨幣についての話ですが、私は「情報」についても今は同じだと考えます。つまり、
"より実質価値の高い「情報」が駆逐され、より実質価値の低い「情報」が流通する"と。

だって「今日、どこどこで何人が発症しました!」「誰誰さんが、コロナに感染しました!」などの情報より、他のウイルスとの科学的比較などの方が、
「冷静に、客観的に判断する」に価値をおくなら、後者のほうが価値は高いはずなのに、そうしたことが正当に流通=報道、されていないのですから。


本当は非常事態宣言に至る前に、もっと「悲観派」と「楽観派」の侃々諤々の議論があってしかるべきです。
その上で、かくかくしかじかの理由で宣言に至った、なら理解できるのですが、それが全くありませんでした。
実質価値が高いかどうかは皆さまが判断するにしても「楽観的な見解」は、その土俵に上がる前に、有無を言わさず悲観的な論調に駆逐された、
ということです。

これは「健全な社会」という観点でも、間違った風潮だと考えます。

思えば、福島原発の爆発による被ばく汚染に関して、当時の枝野官房長官が「直ちに人体や健康に影響を及ぼす数値ではない」と言って物議を醸したことが
ありました。
しかし、その時でも、文字通り、一応は「物議」があったのです(その後「みんなで食べて応援」なんて、変な流れになりましたが)

今回は、それさえありませんでした。皆様は、これについて、いかがお考えでしょうか?

ちなみに「直ちに影響を及ぼさない」は、確かに科学的には正しい言い方ですね(苦笑)。で、なぜ、あの時は今回のような悲観ではなく、楽観に流れていったのでしょうか?「肉眼では見えない恐怖」ということは、変わりがないはずなのに。コロナは「直ちに影響する」からでしょうか?
しかし、そもそもその「影響」とは、何の情報によって、見極めたものでしょうか・・・

追記:

私がコロナウイルスを冷静に判断するための情報源は、以下の武田邦彦先生のブログです。
http://takedanet.com/

「悲観的な」大手マスコミの報道だけでなく、こうした「楽観的な」意見に耳を傾けるのも、ご自身の判断を再吟味する、という意味で
よいのではないかと思い、リンクを貼りました。
そして何より、私は先生のコロナウイルスに関する分析は「科学的・客観的な比較」に基づいていると考えます。

では、「この風潮に負けず」ここは「やむなく我慢の時」として、頑張っていきましょう!